ティリーフについて
解説 ヒロ・せきね 
 「ティリーフ」というドラセナ類の葉の呼称は、ハワイ、日本をはじめ、各国でフラをやっている人やその関係者の間から広まった独特の名称です。
 日本国内では、切り葉として「ティリーフ」の流通名で取引されており、主にフラダンス用のリース作りやレイメイキング、グラススカート(リーフスカート=葉のスカート)作りに用いられます。
 葉長が長く葉幅が広いことから、フラ以外の用途で使用することがほとんどありません。一部、フラワーアレンジメントや、いけばな用として用いられる場合もありますが、花束などには向かないため、日本での流通量および流通形態が限られてしまい、一般的な生花店の店頭で見かけることは、あまりありません。
 このページでは、ティリーフについての語源から使用方法まで詳しく紹介します。

以後、このティリーフについての呼称について下記のルールに基づき整理して記載します。
・ティリーフ (別名、ティ、キー、ラーッイー、ラウキー、Ti、Kī、Lā'ī、Lau Kī、日本でまれに「ティー」)
・ティ (別名、キー、Kī、Ti)
・コーディライン(別名、コルディリネ、コルジリネ)

ティリーフの呼称

 実は、ティリーフという植物が存在するわけではありません。「ティ」という植物の「リーフ(葉)」の部分を指して「ティリーフ」と呼ぶのです。
 ハワイ語に則って発音すると、"Ti" もしくは "Kī" ですので、「ティ」もしくは「キー」と発音します。ハワイ語では「ティー」と伸ばして発音しません。
 お茶の葉を意味する "Tea" と混同し、ティーリーフ(Tea leaf)とお間違いのないよう、お気を付けください。
 現在のハワイおよび日本でにおける、花き流通上のティは、コーディライン・フルティコサ(学名 Cordyline Fruticosa)の品種を指し、ティリーフは、その葉の部分を指します。
 また、以前、コーディライン・ターミナリス(コーディライン=学名Cordyline Terminalis)のことを「ティ」と呼んでいた時期があるため、現在ハワイでは、この「コーディライン・ターミナリス」と「コーディライン・フルティコサ」のどちらもが「ティ」として認識されています。

ティの語源と伝来

 ティの学名は、ラテン語で "Cordyline Terminalis" であり、"Terminalis" とは、英語の "Terminal"(ターミナル=端の、終わりの、最終的な)の語源で、ティもこの "Terminalis" から "Ti" というハワイ語が派生したものと推測されます。
 隅の積み重なったもの、もしくは、最後の線、という意になるでしょう。
 ティの原産地は、東南アジアを含むオセアニア地域(メラニジア、ミクロネシア、ポリネシア)で、ハワイへはポリネシア人の移民によって運ばれたカヌープラント(カヌ―に乗って伝来した植物のこと)の、外来種として分類されています。

ティの種類

 前述の通り、現在、ティは「コーディライン・ターミナリス」と「コーディライン・フルティコサ」の2品種を指します。

 コーディライン・ターミナリスの園芸種は、主に
 ・グリーン(緑)
 ・レッド(赤)
 ・トリコロール
の3種類があります。自生種はたくさんの種類があり、高さは2m程度まで成長します。

ターミナリスレッド
ターミナリストリコロール

 日本では、緑のものをアオドラ(青いドラセナ)、赤のものをアカドラ(赤いドラセナ)と呼ぶ場合もあります。
 コーディライン・ターミナリスのグリーンは、白い縁取りあるものが多く、葉の長さは30センチから40センチまでで、幅も広くなりません。品種特性として、これ以上大きい葉にはならないため、一般的にティリーフ・グリーンとして使うものは、コーディライン・ターミナリスではありません。

 一方、コーディライン・フルティコサの園芸種は、
 ・グリーン(緑)
 ・レッド(赤)
があります。

フルティコサ

 ターミナリスと同じく、たくさんの種類の自生種があります。高さは3メートル程度まで成長します。
 コーディライン・フルティコサのグリーンの葉の長さは、長いもので80センチ程度まで生育します。
 なお、コーディライン・フルティコサは、日本では観葉植物の鉢物として流通しており、日本名でセンネンボク(千年木、アオノセンネンボク、ヒロバドラセナ、ヒロアオバ、広葉ドラセナ)と言います。国内でも、防風林の植樹として、畑の風よけとしても用いられ、また、葉は家畜の餌として利用されています。
 ティリーフはハワイにしか存在しない、と言うことはありません。迷信です。

ティリーフの用途

 語源が先か、習慣が先か、推測の域を超えませんが、ハワイでは「神聖な植物」として、土地や建物の四隅、入り口、玄関や、周囲に、魔除け、幸運の象徴としてティを植え、レイを作り、頭、首、体、手足にまといます。フラカヒコでは必須の植物です。
 ティの使い方は、多岐に亘ります。
 ・魔除け
 ・レイ、ホオクプ
 ・屋根葺き、
 ・食べ物を包む
 ・食用('Ae kī ) 、ジュース
 ・サンダル
 ・サーフボードの光沢剤(根)
 ・アルコール(根を蒸留酒として)
 ・溶岩の坂道を滑って遊ぶソリ(Hōlua kī)
 ・消毒薬
 ・利尿剤
 ・染料
 ・生理を浄化させる

ティリーフおよびハワイの代替植物

 一時期「日本でティを入手することが難しい」という風評があり、ハラン(葉蘭=Aspidistra elatior)やササ(タケの葉=Bambusoideae Luerss)を代用することがありました。
 これは、「ティリーフ」という言葉を学んだ人が、ティリーフ=センネンボクであるという知識までは学ばなかったため、「ティリーフは日本では入手できない」という話を広めてしまったことが原因です。
 日本で手に入れることができるハワイにもある植物は、とてもたくさんあります。例えば、ピーカケ(ピカケ=Pikake)などは、日本では、アラビアジャスミン(茉莉花、マツリカ)として知られており、1鉢400円程度で購入するこができます。

良質なティリーフの選択について

 日本で販売されているティリーフのほとんどは、フラ用およびハワイ関連で使用されています。そして、レイメイキングやティリーフスカートを作るためには、良質なティリーフを材料とする必要があります。スカートを作る場合は、葉柄が長くないと結ぶことができませんので、葉柄を長く保った状態で収穫されていなければなりません。
 ティリーフ選びは、フラでは重要なことです。是非、十分に検討して良質なティリーフをお使いください。

ティリーフの購入

 日本でもセンネンボクを栽培している農家はありますが、その目的のほとんどは鉢物としての販売であるため、センネンボクと葉(ティリーフ)を一緒に販売している農家は多くありません。
 また、ティリーフ専門で日本国内で栽培している農家はごく一部にとどまり、栽培地域の天候に大きく左右されるため、年間を通して大量に安定した供給ができる農家を見つけることは難しいでしょう。
 現在、安定した流通ができるティリーフは輸入品で、パウスカートショップではお客様の希望にかなう、フラ向きのティリーフを厳選して販売しています。納期・数量・サイズなども相談可能です。

ヒロ・せきね先生は、パウスカートショップのティリーフレイメイキングはじめ、たくさんのワークショップを担当されていらっしゃいます。ご質問や、ティリーフについてもっとお知りになりたい方は、ヒロ・せきね先生に直接ご連絡ください。
http://www.kalaokumukahi.com/ ハーラウ・カラーオクムカヒ
https://www.facebook.com/hiro.sekine.kumuhula

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